オオムラサキ

「オオムラサキの舞うふる里」を訪ねてきました。泉区にある住吉台小学校では児童をたちが「国の蝶」に指定されているオオムラサキを育てています。学校と父兄とオオムラサキを育てる会の皆さんの協力のもと30年にわたる歴史を刻んできました。

児童たちは「オオムラサキクラブ」を結成して1年に渡り飼育活動を通じ多くのことを学んで成長しています。「我慢(忍耐)できる子供になってほしい」「優しい温か味のある子供になってほしい」という関係者の願いは学校の教育方針となり脈々と受け継がれているようです。

訪問の目的は、国蝶オオムラサキを市内中心部で舞わせることが出来ないか、そのためにはどうしたら良いのか、可能性を探ることでした。そう簡単なことでは無い、まずは第一印象。

しかし環境を整えることによって可能性はあると杜の都、感じました。「杜の都仙台」は生物多様性の意味も持つと考えています。都心にいくつかある公園にオオムラサキが育つ環境が整えば、その実現に向かって市民が協働して進むことはそれ自体大きな意味を持つとも考えています。

風景としての「緑の育成」から人もその中に含まれる生物多様性が育まれる「杜の都」の実現、ワクワクします。

様々な課題を抱えながらも児童の成長を願い温かく見守り支えておられる住吉台の皆様方の存在は大きいものがあります。「国蝶」オオムラサキが育つ環境は児童の育つ理想的環境でもあります。この環境がこれからも永遠に続きますようにと願ってやみません。

特設されたハウスの中でおおむらさきの幼虫が元気に育っている姿も見せていただきました。美しく成長した姿を見ることができる日が楽しみです。