ヤングケアラー

「子育て環境調査特別委員会」開催日、「ヤングケアラー」をテーマに議論が行われました。冒頭参考人として神戸市役所担当課長に神戸の先進的取り組みのご説明をいただき質疑応答すると言うスタイルでスタートしました。

今回もオンライン、議会事務局もオンラインの運営に習熟してきたようです。

神戸市が取り組みをするきっかけは、若き女性が起こした殺人事件です。認知症の祖母の介護と本人の仕事との板挟みでした。せっかく介護の性能があるのに利用できなかった原因は親族の「養育の世話になったのだから恩返しをするのは当然」という主張でした。

神戸市長は早速「ヤングケアラー」の存在が外に隠れてあるのではないかと気づき早速調査すべきであるという問題意識を持ち市役所内の関係部署を集め取り組みを始めました。

調査期間が短期間にもかかわらず、70件もあることが明らかになりました。担当部署を設け担当課長が取り組む体制が出来上がり今動いています。

「ヤングケアラー」の定義はなかなか難しいようです。「手伝い」と「ヤングケアラー状態、代替えのない手伝い」の判別の難しさ、基本的には家族の問題であり第三者が立ち入ることの難しさもあります。

心身の成長期にその多くの時間を「家庭内労働」に時間を割かざるを得ない状況にあるのは必ずしも好ましいことではありません。この時期に必要な学びそして遊びに持てる時間を費やす必要があります。

議会の問題提起に仙台市も動き始めました。実態把握そして課題の掘り出しさらにスピード感を持った対策の実行、加速度をつけて取り組まなければなりません。