春分の日
春分の日は、昼と夜の長さが等しくなり、自然が大きな節目を迎える日です。お彼岸の中日にあたり、先祖を敬いながら、自らの歩みを静かに見つめ直す機会でもあります。やわらかな春の光に包まれるこの時期は、人の心にとりましても衣替えの季節ではないでしょうか。
私たちは日々の中で、さまざまな思いや執着を抱えがちです。それらは時に心を重くし、新たな一歩をためらわせる要因にもなります。この節目にあたり、古い衣のような執着をそっと手放し、勇気をもって新しい一歩を踏み出していきたいものです。
その姿勢を示唆してくれるのが、江戸時代の文人画家 池大雅 の「扇放擲」の逸話です。手にしたものをあえて放ち、さらなる高みを目指したその生き方は、現代に生きる私たちにも大きな示唆を与えてくれます。
私自身、市議会議員として令和八年度予算の議決に関わりました。その責任の重さを深く受け止めています。議決した立場として、その執行が市民の皆様の利益に資するものとなるよう、従来の考えにとらわれることなく、新たな気持ちで臨み、丁寧かつ着実な行政運営を求めてまいります。
自然が巡り、季節が移ろうように、人の心もまた変化し続けます。その変化を前向きに受け止め、軽やかに、そして確かな歩みを進めていく決意を新たにする春分の日です。
