色づく蕾、重なる歩み

月曜日の朝、台所での食器洗いは私の大切な役目です。 何事も「まず実践」が信条。蛇口をひねると、手にあたる水が意外なほど温かく、冷えた指先がじんわりと解けていくのを感じます。

ふと目を向ければ、花瓶に生けた椿の枝。幾つかついた蕾が、ようやくほんのりと赤みを帯びてきました。椿は蕾をつけてから花開くまで、数ヶ月もの時を要するといいます。静かに、しかし確実に力を蓄えるその姿には、いつも「辛抱強さ」という大切な教えを学ぶ思いがします。

この感覚は、市議会議員としての私の歩みにも深く重なるものです。 気づけば議会でも最大期間の議員経験を積む立場となりました。長くこの職にあるからこそ痛感するのは、一つの政策を決定し、形にするまでには、どうしても「熟成の時間」が必要だということです。

理想を掲げることは、誰にでもできます。しかし、それを現実のものとするためには、椿が色づくのを待つように、弛(たゆ)まず、飽きず、粘り強く実行し続けなければなりません。

「即効性」ばかりが語られる時代ですが、私はこの腰を据えた歩みを大切にしたい。市民の皆様の期待という大きな花を咲かせるその日まで、一歩一歩、誠実に職責を果たしてまいる所存です。

今週も、目の前の「実践」から始めてまいります。