社会を支える人々
未明から目が覚めていました。雨脚が早くそして強く屋根を打っています。 まるで息をするかのように強くそして弱く屋根打つ音に、休みなく思いを巡らします。協会理事長どうしているだろう、関係者と今日の大会開催の可否について打ち合わせを始めているだろうか。電話をして様子を聞いてみようか、時計を見るとまだ四時半、さすがに躊躇します。
今日は「仙台市民総体中学校ソフトテニスの部」開催日です。新型コロナ感染症パンデミックの影響受けてご多分に漏れず、中学生のソフトテニスの活動が大きく制限を受けて来ました。関係者は厳しい環境の中に、少しでも練習の機会をつくりたいとの願いを持って環境整備に注力してきました。区ごとの大会を工夫し、宮城野区は今月初め大会実施に漕ぎ着けました。選手のイキイキした動き、試合後の充実した表情が目に焼き付きます。
六時メイルが届きました。「中止にします」協会理事長からの連絡です。率先して黙々と仕事をこなす方です。先行してしての準備は人の手配から備品の調達、賞状、などなど多岐に渡ります。そして早くから天気の心配、並大抵の気持ちでは務まりません。余人をもって替え難し、とはまさにこのことですね。
目に見えないところで、大事な仕事をしてくださっている多くの人々のことを忘れてはいけません。「社会を支えてくださっている大事な人々」最近、エッセンシャルワーカーなどという呼び方が普通になり人々に意識されるようになりました。良い傾向ですね。有り難味が分かったら、社会全体としてはご貢献に報いることです。具体的な取り組みが必要です。
さて、今日の主役であった中学生選手、がっかりしていることでしょう。中学生という時期はこの時期を外すと二度とありません。当たり前のことです。この時期に学び経験することは沢山あるはずです。この時期にしか学べぬ、この時期にこそ学ぶべきことをどうやって中学生に提供するか、社会全体で真剣に考えたいと思います。