公園三題

公園三題、仙台市は公園の多い街です。確実な数字はここに持ち合わせませんが、公園数はトップグループに入るのではないかと思います。

仙台駅東部に位置する榴岡公園は仙台藩時代四代藩主藩主綱村公が京都から取り寄せたしだれ桜など1000本余りをこの地に植えたのが始まりと伝えられています。生母の菩提を弔う寺院も建立し、身分の境なく花見を楽しめる場としたとも伝えられます。「日本での公園発祥の地」と思っています。

榴岡公園を取り巻く環境も大きく変わりました。静かな緑豊かな中で憩いの時間を楽しむ場であるのみならず、楽しむ場、学ぶ場などの視点で整備活用しようという動きがあります。可能性を探るために、まちづくり協議会が主体になって社会実験が行われています。

今日は公園をめぐる様々な課題の確認をするため直接関わる関係団体と区役所との意見交換会が開かれました。実に多くのしかも新鮮な課題が見えてきました。視点が変わると隠れていたものが見えてきますね。また「一水四見」立場変わると見える意味が違うということもありました。会議の効用ですね。

場所を変えて午後区役所と別の地区で改めて地域の方の意見を聞く場を設けました。「街区公園」の利用の仕方で問題が起きているのです。「街区公園」は住宅街にある公園である性質上、各世代が仲良くお互いに折り合いをつけて利用することが望まれます。

飲酒、放尿、威嚇を常とする集団がいるというのです。憩いの場の中心東屋が溜まり場となり占有されています。区役所の協力要請も、拒否、数年来の問題ではあったのですが状況は悪化するばかりです。新たに何か手を打たねばならないステージに移ったようです。

三題目、同じく街区公園、整備完成直後出来立てのホヤホヤです。仙台駅東地区の区画整理が終了して取り組んだ公園の1つです。整備にあたっては区役所が中心になって地域の声を丁寧に聞き取って実現してきました。目玉は「芝生」、名称も地域で「芝生公園」となりました。芝生は丁寧な養生の成果が見事に現れ、青々そしてフサフサ、まさに自然の緑のカーペットのよう。20日には手づくりの開園祝賀のセレモニーが予定されています。大事に育てたいと思います。

仙台は公園の数が多い都市です。それだけに多くの課題があります。地域の皆さんと力合わせて課題を解決し、公園本来の機能が生かされるよう取り組んでいきたいものです。