藤の花の盛りに思うこと

風薫る五月の大気を切って走るのはランナーばかりではありません。愛車を駆って県外に、庄内平野をひた走り鶴岡市藤島地区に向かいました。「藤」をテーマにまちづくりに取り組んできた歴史があります。

旧役場は整然と区画された住宅街の中心にあります。中心街路には藤棚が整備され藤がしっかりと枝を伸ばしています。花の季節を狙ってこれまで数回訪れましたが、残念ながら早かったり遅かったりして満開の花の盛りを見ることが出来ませんでした。

今回は「セーフ」満開の藤の花が棚いっぱいに咲く様子を観ることができました。棚ごとに個性があり、紫、白の濃淡の違いが目を楽しませてくれます。昨日は気温が30度を記録したとのことです。厳しい寒気に耐え季節を迎えた藤の木、一気に花を咲かせたのでしょう。

藤の木は虫がつくのを嫌う傾向があるようです。例えば桜の木を街路樹にというと、担当者は虫がつくことを理由に二の足を踏む傾向があります。虫が付く、手がかかるで結局はありきたりの植栽になってしまう。これが現実です。

「手間をかけたくないしかし緑では売り出したい」杜の都仙台の矛盾と課題だと思います。

「世界に誇れる良いもの」は手間をかけねば生み出せないことを知るべし。グリネストシテイ実現までは道遠し。