小1のための生活学習サポーター

ゴールデンウィークも後半、中日の金曜日は市役所開庁日です。朝の通例である市役所との数本の電話でのやりとりの後、午前十時議会に向けて出発しました。愛用する通勤道路は、もともとは農道、狭いながらも地域の幹線道路となっています。

前方から賑やかな子供たちの声が聞こえてきます。「オヤッ」何事ならんと思って進んでいくと、児童達の集団が見えます。大人たちが先導し子供たちを守っている姿が見えました。

列の先頭を進むのは見慣れた顔、櫻井団長さんでした。地域の氏神様の総代長をお務めの方です。小学校の応援団長、そう言えば学習サポーターでもありました。

今日は1年生の朝一番の授業が屋外であったようです。学校に帰る、途中でした。新一年生の担任は女性の先生で最後尾を守っていました。櫻井団長を始め3人の学習サポーターは先頭そして真ん中の子供たちを守っていました。子供たちは何の懸念もなく、元気いっぱい、明るく力強い声に元気をもらう思いです。

仙台市教育委員会では「小学1年生のための生活学習サポーター」事業を進めています。例年100を超える小学校で1300名前後のサポーターが協力していただいています。私もこの事業の推進者の1人を自任しています。

私も学習サポーターの「補助員」として実際に教室に入り視察を兼ねてお手伝いをしたことがります。短い時間でしたが良い経験でした。その後の教育環境整備に関しての考えに参考になりました。

教育現場を目の当たりにして先生の苦労が実感として分かった思いでした。入学早々の時期はとても大事です。入学までの背景がそれぞれ違う児童は学校のルールが身につくまで気ままな行動を起こしがちです。私が経験した授業では一時「カオス」状態が出現しました。

課題をこなせる児童とそうでない児童、隣にちょっかいをかける児童と静かに自分のペースを守る児童と様々です。放っておくと収拾がつかない状態になりかねません。少数でも何人かの子供の気ままな行動が授業を損ないかねません。

そこで「生活学習サポーター」の存在が光ります。担任と連携して個別に児童たちへの対応を図ります。これが実にうまくいっている、経験からくる実感です。今や生活学習サポーターの存在と役割は欠かせません。

学校に帰る児童たち一行とすれ違いながら挨拶を交わし、「行ってらっしゃい」と思い掛けない励ましを受けて議会に向かいました。実に嬉しい一日の始まりでした。