政治家は何が本務か

予算等審査特別委員会終了、積み残しの議案「第60号議案 仙台市乗合自動車運賃条例の一部を改正する条例」が賛成多数で承認されました。次の本会議で、議決されて正式に施行されます。

新しい市長になって、市長と議会の緊張で保たれていたバランスが、一瞬崩れた、そんな感じです。市長が選挙戦で掲げた幾つかの政策、確かに耳に聞こえ良いものばかり、当選を目指す候補者としては、これは仕方がないとしても、さて。

現実に市長となって、全責任を担う立場になって、これまで必要な政策と思われながらも優先順位下位に置かざるを得なかった、その理由を分かっての提案だったのか、が問われました。

国政に於いて、野党の立場で、いわば批判することを仕事と任じ、提案に汗を流したとは思えない政治経歴をみると、批判される覚悟をしながらそれでも已むに已まれず選択し議会に提案しなければならなくなったその思いが伝わってこない、残念さが私にはあります。

この議案は確かに交通事業の案件ではあるのですが、今回継続審査を議会が選択せざるを得なかった原因を理解してどう行動したのかと言うことです。この二か月間、市長の動きは議会に対して、影さへも見えなかった。

市民負担を強いることになる今回の条例案、安易に値上げをするな、もっと考え取り組むことが有るだろう、子らが議会からの問題提起でした。市政運営全体の中で如何に位置付けているのか、と言う市長の基本姿勢が問われたのです。

その上で、厳しい財政運営の舵取りをしながらも仙台市民の福利の維持と向上を図ると言う市長の覚悟を議会と言う正式な場で、議会に伝えることから全ては始まると考えます。その場限りの弥縫策、と取られぬよう配慮が求められるのです。

結局、採決では、与党を任じる会派が反対、全体を考える会は多数が苦渋の判断で賛成、この現実を市長はどう理解するのか、政治家としてのセンスの問題にも関わる重大なこと、と考えます。

偶々、最後列の私の席から、採決時市長の視線が何処に向いていてどんな表情をしたか見えていました。驚きの表情に見えたのは、見間違いか。

市長就任278日、市長の基本スタンスが問われています。全体の奉仕者として一段ステージを上げるのか、義理人情に流されるままに終わるのか。

笑顔の威力は大きいが、それだけでは社会は変えられない、変わらない。第一回定例会、自前の体制で臨んだ初議会、結局異例の議会となりました。もう目前に、6月7日第二回定例会が控えています。市長の本務は何か改めて考えさせられました。

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